エンドユーザーコンピューティング定着支援

エンドユーザーコンピューティングを定着させる3ステップ

1

全組織横断的な施策との整合性

IT統制や情報セキュリティなど全組織横断的な施策も重要ですが、現場と対立構造にある組織がほとんどです。

これは、統制部門がリスク回避だけを考える一方で、現場も全組織横断的な統制の意義を理解せず、自分たちの活動の足枷としか考えていないことが原因です。

この課題を解決するには、統制部門と現場が双方の主張を理解することから始めましょう。

まずは、統制部門が現場の主張を理解し、ITのスペシャリストとして「どうすれば現場の主張を取り入れつつ統制することができるか?」を考え、全組織横断的な統制の必要性の提示と共に現場に提案する姿勢が必要です。

現場は統制部門の提案を受けて、全組織横断的な統制の意義と、現場が組織と整合すべきポイントを理解する姿勢が必要です。

この両者を橋渡しする存在が重要で、時には外部のファシリテーターを利用すると効果的です。

2

基礎的なITリテラシーの底上げ

チームや組織の中には、もともとITリテラシーが高い人材が数%存在しますが、その人材に依存しているチームや組織がほとんどです。

これは非常に良くない状態でして、ITリテラシーの高い人材は最初は頼りにされて有意義に感じるのですが、次々と依頼されるうちに、ITリテラシーが高いことを公表したことを後悔するほど負担に感じます。

このようなチームや組織のカルチャーでは、自分の業務だけ隠れて業務改善する「ステルス業務改善」が横行します。こうなると以下のような問題が噴出します。

  • 業務改善により業務が早く終わったとしても、これまでかかっていた時間を置いて申告する(早く申告すると次から次へと業務を依頼される)ので、チームや組織としての生産性が改善しない
  • 自分の業務さえ改善できれば良いので全社横断的な統制や情報セキュリティを無視した施策を行う可能性が高い
  • 離職の際にステルス業務改善したものを一切引き継がない

このような懸念を解消するためには、根本的な基礎体力として、ITリテラシー向上のための学習や演習を全組織横断的に実施する必要があります。

3

業務改善活動そのものを評価する

全組織的にDXやリスキリングを謳っているのに、現場の評価基準が相変わらず事業目標だけだったりしませんか?

例えば営業部門のメンバーの評価が、DXやリスキリングを謳っているのに「売上」だけだった場合を考えてみましょう。

もともとITリテラシーが高い人材は、世の中の便利なツールに敏感です。情報セキュリティ部門に禁止されている生成AIサービスを隠れて使ったり(シャドーIT)もっとレベルの高い人材は、情報漏洩のリスクを回避するために、オフラインで利用できる生成AIをセットアップして使います。

しかし、これらを駆使して改善する業務は自分の業務だけで、同じ部署の同僚に一切共有しようとしません。

だって同僚の売上が上がったら自分の優位性がなくなるから。

こうなると「ステルス業務改善」と同じ道を歩んで行きます。

このような懸念を解消するためには、生成AIやノーコード・ローコードツールによって短縮した業務時間を定量的に評価して、事業目標とは別の評価基準を設けます。

もともとITリテラシーが高い人材や、全組織横断的なITリテラシー向上施策によって成長した人材をヒーローにするカルチャーを作りましょう。

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